サイトウ サヨ
  斎藤 彩世   文学部 英文学科   専任講師
■ 標題
  The Passage to Acquisition in The Ambassadors
■ 概要
  『大使たち』はヘンリー・ジェイムズ後期の傑作である。主人公はランバート・ストレザーで、彼はこれまで敗北者として扱われてきた。確かにストレザーは、それまで大事にしてきたアメリカ的思想も帰る家も理想も失った。しかし、ストレザーには失ったものの代わりに得たものもある。作品の舞台となった時代は消費が盛んに行われ始めた時代であった。作品中には買い物のシーンも多く、特にストレザーが何か大事なものを失うときに大きな買い物をしている。彼は消費の原則にのっとって、必要なものを獲得するために不必要なものを手放したというのが本論の解釈である。
[p11]
   単著   『九大英文学』   九州大学大学院 英語学・英文学研究室   53号   pp.37-48   2011/03