ハタ リョウスケ
  畑 亮輔   社会福祉学部 福祉臨床学科   准教授
■ 標題
  【論文】要援護高齢者の家族介護者への支援に関する文献的研究
■ 概要
  本研究は、要援護高齢者の家族介護者支援のあり方と現状の課題を明らかにすることを目的に、家族介護者支援に関する文献レビューを行った。まず、わが国で議論されてきた家族介護者支援の必要性について整理を行う中で、「日本型福祉社会論」における家族介護者支援、「支援の論理」に依拠した家族介護者支援、「要援護高齢者への自立支援」における家族介護者支援、という3つの視点から家族介護者支援が議論されていることを明らかにした。またその中で、家族介護者への支援として個別援助の重要性が高いことが示唆された。次に、家族介護者に対する個別援助のポイントやその方法について視座を得るために、これまで行われてきた介護が家族介護者に与える影響に関する先行研究や、家族介護者への支援を行った介入研究のレビューを行った。その結果、家族介護者への支援としては、介護負担を軽減するための援助と、家族介護者をエンパワメントするための支援が必要であること、またそのような目的のためには、様々な方法を用いた援助が重要であることが示唆された。今後は、本研究の結果より得られた示唆をもとに、どのような家族介護者支援が求められているのか検討し、それらの家族介護者支援についてさらに研究を積み重ねていくことが必要である。
   単著   生活科学研究誌   pp.51-62   2010/09