イトウ シンイチロウ
  伊藤 新一郎   社会福祉学部 福祉計画学科   教授
■ 標題
  1990年代以降における日本の福祉レジームの変容
■ 概要
  本稿では、1990年代以降における日本の福祉レジームの変容(動態)と特質(静態)について、工業社会からポスト工業社会への移行という社会経済の構造的変化の脈絡を踏まえて考察した。その結論として、①1990年代以降の日本の福祉レジームでは、「企業主義」「家族主義」の弱体化への対応として「市場主義」が強調され、「福祉の市場化」として結実した、②この時期の日本の動向からは「福祉国家の市場化」「福祉の市場化」のみならず、それを超えた「福祉レジームの市場化」として捉えるべきである、③国際比較研究における日本の位置づけは「自由主義・保守主義の混合型」とされてきたが、この時期における展開をみると、「市場主導型」の兆候が強まる傾向があり、「自由主義」型への接近として理解できる、という3点を述べた。
   単著   北海道社会福祉研究   北海道社会福祉学会   pp.43-50   2006/12