イトウ シンイチロウ
  伊藤 新一郎   社会福祉学部 福祉計画学科   教授
■ 標題
  「福祉レジーム論」再考―国際比較研究における意義と課題―
■ 概要
  本稿では、福祉国家の国際比較研究に大きな影響を与えたEsping-Andersenの福祉(国家)レジーム論について、その意義と課題を考察した。福祉(国家)レジーム論がもたらした研究上の意義は、①福祉国家の多様化へ対応した理論として登場したこと、②2つの指標(脱商品化・階層化)を使って先進諸国を類型化したこと、③国家福祉のみならず市場や家族といった主体を含めて福祉の形をモデル化したこと、等があげられる。一方、課題として①後発性を考慮した時間軸の導入の必要性、②福祉(国家)レジームの下位概念としてのサブレジームの必要性、③権力資源動員の視点からの説明が困難なケースの取り扱い、④福祉(国家)レジーム論における福祉国家概念の曖昧性、⑤レジームの構成主体としての非営利セクターの可能性、等を指摘した。
   単著   北星学園大学大学院論集   北星学園大学大学院社会福祉学研究科   第8号   pp.1-13   2005/03