カザト マリ
  風戸 真理   短期大学部 生活創造学科   専任講師
■ 標題
  ポスト社会主義国における職業と人生選択:カザフスタンのある朝鮮人の事例より
■ 概要
  カザフスタン国籍の朝鮮人男性による職業選択と住宅の取得を中心とする人生の選択に焦点を当てて、ライフヒストリーの方法で、社会主義期とポスト社会主義期の労働と生活のあり方およびその理念がどのようなものであったのかを検討した。
社会主義期、やる気のある人にとって転職は容易で、人生にプラスにはたらいた。職業を選択するうえで、高い給料とともに住宅の得やすさは重要な条件であった。ポスト社会主義期、雇用をめぐる状況は不安定であり、とくに高い年齢と専門性は就業をさまたげる要因となっていた。このような状況においても語り手をより多くの収入稼得に向かわせたのは、生きることは、自分が食べていくこと、そして次世代を育むこと、というシンプルだが力強い労働理念であることがわかった。
   単著   『神戸山手大学紀要』   pp.97-107   2013/03