ダイボウ イクオ
  大坊 郁夫   北星学園大学 大学・短大部共通   学長
■ 標題
  中国人大学生社会的スキル尺度(ChUSSI)の短縮版作成の試み
■ 概要
  社会的スキルは人々が他者と円滑に対人コミュニケーションを展開することができるかどうかに関わっている。そのために、社会的スキルを測定する尺度の存在が重要である。先行研究では、様々な尺度が開発されている。その中の一つとして中国文化社会的スキルを測定する中国大学生の社会的スキル尺度(Chinese Univesity-students Social Skill Inventory : ChUSSI)がある。本研究では、この尺度の短縮版を作成することを試みた。中国人大学生 406 名のデータを分析の対象とし、 ChUSSI の 4 因子から因子負荷量の高い 4〜5 項目を抽出し、確認的因子分析を行った。その結果、「相手の面子」、「社交性」、「友人への奉仕」、「功利主義」という 4 因子の成立を改めて確認することができた上、相対的に高い適合度を示す指標を得ることができた。この適合度は、ChUSSI 短縮版を構成している因子の理論的根拠を示した。また、短縮版尺度の各因子のCronbach のα係数や再テスト法の相関係数の確認によって、尺度の信頼性を検証した。さらに、各因子と既存の社会的スキル尺度との相関関係も検討し、尺度の併存的妥当性と弁別的妥当性を確認した上、尺度の個人特性との関連からも尺度の妥当性を確認した。以上のことから、本尺度は、信頼性・妥当性を共に備えた尺度であると考えられる。
   共著   対人社会心理学研究   大阪大学大学院人間科学研究科社会心理学研究室   18巻   pp.113-121   2018/05