ウラノ マリコ
  浦野 真理子   経済学部 経済学科   教授
■ 標題
  ハリムン・サラッ山国立公園の土地紛争問題
■ 概要
  標高1929メートルのハリムン(Halimun)山は、ボゴールの南西部に位置している。ハリムン山周辺地域は1992年にハリムン山国立公園に指定された。標高2211メートルのサラッ(Salak)山周辺も含め拡大された地域が2003年にハリムン・サラッ山国立公園(Taman Nasional Gunung Halimun Salak)に指定された。国立公園地域が拡大されたのは、この地域の生物多様性と水源としての重要性のためである。また、林業公社によって伐採が進んだ森林地の回復という目的もあった。しかし国立公園の地域拡大は、地域の住民から大きな反発を受けた。なぜなら住民の従来からの公園内の土地と森林資源利用が難しくなったからである。住民は西ジャワ―バンテン・ハリムン住民コミュニケーション・フォーラム(Forum Komunikasi Masyarakat Halimun Jawa Barat-Banten, FKMHJBB)を結成し、農地や森林資源の継続的な利用を求めており、そのため国立公園と住民との間で土地紛争が生じている。
国立公園と住民との土地紛争は、元をたどればオランダ植民地時代と日本の軍事占領時代に起因する。ハリムン地域の土地問題に関して調査や活動を行っているRMIや国際アグロフォレストリー研究センター(World Agroforestry Center, ICRAF)のスタッフによる文献を中心に、ハリムン・サラッ山国立公園の土地問題について紹介した。
   単著   インドネシア・ニュースレター   インドネシアNGOネットワーク   2013/03