ミヤザワ テルエ
  宮澤 照恵   経済学部 共通部門   教授(嘱託)
■ 標題
  『盗賊配分金銀之辨 全』解題と翻刻
■ 概要
  京都大学文学研究科図書館蔵の写本『盗賊配分金銀之辨』を翻刻紹介したもの。後筆と思われる音合の符号、振り仮名、送り仮名、返り点、白丸点、朱引きなどが朱によって多数施されており、音読による享受がなされた可能性が高いことを指摘。こうした原本の特徴を尊重しつつ通読の便を考慮して私意による段落・濁点・鉤括弧などを加えた。 加えて、以下の5点を挙げて本書の資料的意味を位置づけた。
○ 何らかの教導や唱導と結びついて享受された可能性が高い。
○ 盗賊説話が成長し、講釈等に利用されていく展開の一側面
を示す。
○ 江戸時代小説などの当世批判に一脈通じる識者による講義
用ノートや掌篇雑記の類と考えられる。
○ 表記や使用語彙等を含め、儒学を援用した民間教化の一端
を示す。
○ 正徳期における京都在住の儒学者(識者)の有り様を示唆する。
   単著   文学部北星論集   北星学園大学   第49巻   2012/03