タジツ キヨシ
  田実 潔   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  学生による授業評価に基づいた授業改善への探索的研究(Ⅱ)-授業評価アンケートの分析から-
■ 概要
  昨年度、我々は大学授業評価の全般的な有効性について検証した。そこで、本研究では学生による授業評価が大学教員の授業の改善にどの程度寄与しているかを再分析することとした。2003年度の学生評価の結果から、授業評価の低かった授業科目群のうち2005年度も同じ授業科目名、授業担当者である科目群を低評価群とし、高かった授業科目を高評価群とした。それぞれの群について、質問項目毎に評定平均値の差の検定(t検定)を行い、比較検討した。その結果、低評価群ではほとんどの質問項目(Q12を除く)において2005年度で有意に評定平均値が上がっていた。それに対し高評価群はすべての質問項目で2005年度の平均評定値は有意に低くなっていた。このことから、学生からの評価が低かった教員は授業改善に取り組んだ結果と解釈でき、授業評価が一定の効果があることが示された。また、高評価群については天井効果の影響も考えられ、さらなる分析と検討が必要であることが示された。これらの結果から、本学における学生授業評価は、一定の効果がありつつも、質問項目や内容を見直すことが必要であると思われる。
   共著   北星学園大学社会福祉学部研究録集   北星学園大学   第46号   pp.65-72   2009/03