ミズカワ ヨシフミ
  水川 喜文   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  社会生活技能訓練におけるカテゴリーと社会秩序 : 自閉症スペクトラム児への療育場面のエスノメソドロジー
■ 概要
  本稿は、自閉症スペクトラムの児童に対する社会生活技能訓練(SST)において、その場の参加者のカテゴリーがいかに使用され、そこでの社会秩序をつくりあげているかを考察することを目的とする。その際、エスノメソドロジーの発想をもとにH. サックスが生み出したメンバーシップ・カテゴリー化分析(MCA)を主たる分析手法として用いる。SSTのロールプレイ場面を検討した結果、「専門家の専門的カテゴリーによるプロンプティングの遂行」と「参加児童の日常的カテゴリーによる助言に従うことの遂行」が、ひとつの行為連鎖に重ね描きされることが示される。また、SSTのセッションにおける社会秩序には、<リーダー/参加児童>、<補助者/参加児童>、<友人/友人>というカテゴリーの非対称性・対称性とそれに結びついた行為カテゴリーが関わることが明らかになった。
   共著   保健医療社会学論集   日本保健医療社会学会   pp.31-40   2013/06