ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  現代女性作家読本⑤松浦理英子
■ 概要
  『乾く夏』の核心が、①「幾子」と「彩子」が、各々自分とは異質な慣習や価値観をもつ他者との交渉を選び取るに至る成長物語であることを論じ、更に②そのような成長の契機が、事物には、事物がある慣習のもとでそのように名づけられ、慣習の中での意味を与えられる以前の、いわばむき出しの物質性が常に伴われていることの発見である旨を明らかにした。如上の発見が、性器に関する名称と機能の不一致という具体例で表象されていることは、以降の松浦作品の展開の予告としても注目される。
〔156p〕
(担当部分)p32-p37 タイトル;「乾く夏」試論-〝脱-性器的〟な「他者」への通路と文学-
   共著   鼎書房   pp.32-37   2006/06