ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  井伏鱒二『花の町』における占領地の表象をめぐって-1930~40年代の言語使用に関わる非均等的な力関係と、その表象をめぐる諸相-
■ 概要
  日本軍占領下のシンガポールを舞台とするこの作品が、①占領地という非均等的な力関係にある発話の場から、話者(=日本人)とは異質な「コード」や「コンテクスト」の存在や関与を掘り起こそうとする試みをもつことを明らかにしつつ、②そのような試みが、1930~40年代における方言論や植民地むけの言語政策と比較すると、際立った独自性をもつ他者や他者の言葉との関わり方であったことを論証した。そのような他者へのスタンスはまた、今日において顧みられる価値のあるものだといえる。
(掲載部分)p57-p93(左11-左47)
   単著   日本近代文学会北海道支部会報   日本近代文学会北海道支部   9号   pp.57-93   2006/05