ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  「学生群」論―その〈ホモ・ソーシャリティ〉性への注目を軸として
■ 概要
  この作品の特色が、学校ストライキに関わる男性作中人物どうしの親密さによって、その内部に生じる階級的葛藤が無化、あるいは先送りされていく点にあることを明らかにした。そのために、特に①「小早川」による男への愛情告白が、良家の出自に悩む「青井」の自殺衝動を回収する事態や、②「支那留学生」による、ストライキ学生たちの階級的矛盾への指摘が、日本人学生たちのなごやかな話し合いの中で忘却されていくさまに注目した。そのような傾向は、太宰における左翼運動認識の位相を物語る事象としても注目される。
   単著   太宰治研究   和泉書院   第10輯   pp.131-140   2002/06