サイトウ サヨ
  斎藤 彩世   文学部 英文学科   専任講師
■ 標題
  『境界を持たない愛―ヘンリー・ジェイムズ作品における同性愛をめぐって』
■ 概要
  ヘンリー・ジェイムズのキャリア全体から主要な作品を取り上げ、同性愛表象の多様性について新たな面を明らかにした。19世紀後半に同性愛についてのパラダイムは大きな転換点を迎える。その頃に出版された『ねじの回転』や『ポイントンの蒐集品』『あちらの家』を頂点としつつ、その前後の作品も加えて、生涯に渡りジェイムズの同性愛表象がたどった変遷を追った。初期の頃には結婚文化の中にときおり現れるものとして描かれた同性愛的絆が、徐々に社会問題と結びつけられたり、個人的な葛藤として強く意識されるようになったりしていく。最終的には理想化され、同性愛を含む多様な愛の美しさが昇華される形となっている。
   単著   松籟社   2019/03