サイトウ サヨ
  斎藤 彩世   文学部 英文学科   専任講師
■ 標題
  Hyacinth's Fear of Heredity in Henry James' The Princess Casamassima
■ 概要
  ヘンリー・ジェイムズ中期の作品『カサマシマ侯爵夫人』に関する先行研究では、主人公ハイアシンスの死をめぐる議論が中心であった。従来は貴族である父と娼婦の母という相反する階級の両親や、父母が体現するイギリスとフランスという二つの国家など様々に対立するものに引き裂かれたために、主人公が自殺したと解釈されてきた。しかし、テクストを精読すると実はハイアシンスの自殺の原因は母親と自分との血縁を意識したためであることがわかる。特に本論ではハイアシンスがいかに母親の犯罪性を受け継いだことを恐れているかを考察した。
[p10]
   単著   『九州アメリカ文学』   九州アメリカ文学会   53号   pp.37-47   2012/11