サイトウ サヨ
  斎藤 彩世   文学部 英文学科   専任講師
■ 標題
  Washington Squareにおける遺産相続と父の喪失
■ 概要
  ヘンリー・ジェイムズの初期作品『ワシントン・スクエア』は、これまでヒロインであるキャサリン・スローパーの成長を中心に論じられることが多かった。しかし、初期作品におけるジェイムズの問題意識を理解する上ではスローパー医師とモリス・タウンゼントを考察することが重要である。本論では、スローパーが男性性を失い、それを回復させようとする試みがモリスやキャサリンへと影響を及ぼすさまを考察し、キャサリンが父の負の遺産を相続すると同時に文化的、国家的「父」を失ったことを明らかにした。
   単著   『アメリカ文学研究』   日本アメリカ文学会   第54号   2018/03