ナガイ ジュンコ
  永井 順子   社会福祉学部 福祉臨床学科   教授
■ 標題
  「名指し」のアポリアと「監視」の発生~明治33年「精神病者監護法」の成立をめぐって~
■ 概要
  精神病者監護法の成立過程で、瘋癲人から「精神病者」へと、その処遇形態が路上徘徊の取締りから私宅監護へと変化したことの背景を検討した。精神医学者にとって「精神病者」とは慎重な臨床的観察の対象であったが、行政にとっては瘋癲人同様に路上を徘徊する人であり、専門知としての精神医学の重要性は認められなかった。その結果、精神医学的診断に基づく監護が、行政の監視下におかれ、監禁の様相を呈したことを明らかにした。
   単著   ソシオサイエンス   早稲田大学社会科学研究科   pp.181-197   2003/03