マジマ ヨシマサ
  眞嶋 良全   社会福祉学部 福祉心理学科   准教授
■ 標題
  マインドセット,認知スタイル間の相似性・相補性
■ 概要
  本稿では,思考の二重過程理論,文化心理学における包括—分析的思考,知覚における大域—局所処理に注目し,それらの二重処理理論群が,文脈依存性という概念を共有するマインドセットという観点に基づいて統合可能であることを主張した。文脈依存的マインドセット (二重過程理論におけるシステム1,包括的思考,および大域処理) は,ターゲットとなるオブジェクトを文脈を含んだ全体として認識するのに対して,文脈独立的なマインドセット (システム2,分析的思考,局所処理) は,処理対象を文脈から切り離し,詳細に処理する。いくつかの先行研究では,文化的なマインドセットの喚起が対応する知覚処理を促進することが示されているものの,知覚的マインドセットの誘導が特定の思考モードを活性化するかどうかについては十分に検討されていない。二重処理理論群を1つの枠組みに統合するためには,知覚,文化,思考スタイルの相互関係について詳細な検討が必要である。
   単著   北星論集   52巻   pp.11-27   2015/03