カモザワ アカネ
  鴨澤 あかね   社会福祉学部 福祉心理学科   教授
■ 標題
  産業メンタルヘルス活動における集団への働きかけ -個人の生き残りと発展のために-
■ 概要
  産業メンタルヘルス活動において,いかに集団という視点を持って働きかけるか,その意義について述べた。最初に産業メンタルへルスの現状にふれ,行政や企業によって行われている対策は個人への働きかけが中心であり,集団という視点を持って行われているかどうかに疑問があることや,対策がうまく機能していない可能性を指摘した。次に経営学における組織開発,なかでもホールシステム・アプローチを取り上げて,組織全体の存続や変革にかかわるような課題に直面した際に,利害関係者が一堂に会するホールシステムという視点の重要性を論じた。さらにホールシステムが取り入れているSCT(Systems-Centered Therapy/Training)の考え方を解説し,SCTが同形のシステムの階層を定義し,そこで定義した3つのどの水準のシステムに問題や課題が存在しようとも,すべてのシステムを視野に入れ,相互の関係性を考慮した理解や働きかけが,個人のためにも集団のためにも求められることを論じた。
   単著   集団精神療法   第29巻1号   pp.17-23   2013/06