カモザワ アカネ
  鴨澤 あかね   社会福祉学部 福祉心理学科   教授
■ 標題
  機能的サブグループ(functional subgouping)を体験する -SCTの手法の体験的理解について-
■ 概要
  SCT (Systems-Centered Therapy/Training)で用いられる機能的サブグループ(functional subgrouping)の手法を用い,ワークショップで体験グループを実施した。SCTでは,グループの開始当初にリーダーがグループの規範を築くこと,また体験を説明(explain)するのではなく探求(explore)することを強調しているが,なぜそれらが強調されるのかという観点から,当日のグループプロセスについて考察した。グループでは,リーダーが築いたルールへの不満が表出され,また全般的に,ありのままの感覚や感情を語るというよりも,むしろ体験についての理解や解釈を話す傾向がみうけられた。これはグループが心理的作業を行う際に必要な,個人が自らの感覚や感情をグループに開いて他者と共有することへの抵抗であっただろう。しかしこの抵抗は心理的作業の準備段階として必要なものであり,それがリーダーが築いた規範によって,より鮮明にグループに現われ体験されたものと考えられた。
   共著   集団精神療法   日本集団精神療法学会   第29巻2号   pp.142-147   2013/12