オオハラ マサアキ
  大原 昌明   経済学部 経営情報学科   教授
■ 標題
  2015年介護保険制度改正に伴う有償ボランティア組織の存続戦略-コープくらしの助け合いの会をめぐって-
■ 概要
  本論文は、2015年介護保険制度改正により新たな枠組みで捉えられるようになった生活支援サービスを対象に、すでに活動しているコープくらしの助け合いの会の運営に関わるコーディネーター、援助会員、利用会員に対するヒアリング、アンケート調査を行って現状を把握し、そこから導き出される課題を抽出し、その課題解決のために必要な経営・会計に関する方向性を探ったものである。
地域での生活支援は、多くの場合、サービス提供者のボランティア精神に負うところが大きい。このことは、道内各地のくらしの助け合いの会の決算資料によって裏付けられた。とくにサービス単価およびコーディネーターへの謝礼を含む事務所経費(固定費)の問題を解決しなければ、活動それ自体が先細りする実態が明らかになった。
本論文で筆者(大原)は、調査結果を受けて、非営利組織の組織原則を踏まえ、①サービス単価の問題、②固定費の問題、③サービス提供者確保の問題という3つの内在する問題を措定し、それぞれを解決する糸口を探った。
その結果、本論文の最終的な考察では、有償ボランティアの生活支援サービス提供組織に対して、公的な財政的・制度的支援が必要であることを提言した。
   共著   北星論集(経)   第55巻第2号   pp.47-65   2016/03