オオハラ マサアキ
  大原 昌明   経済学部 経営情報学科   教授
■ 標題
  高等教育機関における障害学生の情報保障支援の課題(2)
■ 概要
  本稿は昨年3月に発表した論文「高等教育機関における障害学生の情報保障支援の課題(1)」に続く論文であり、本稿ではH大学における障害学生支援の歴史と現在の組織、およびH大学で学生支援を行った教員側の事例紹介と障害学生に対するインタビューによって構成されている。この中で大原は、H大学の学生支援の歴史と現在の組織的対応をまとめた。
H大学においては、つい最近まで、障害学生への対応は、教員側では学科長をはじめとする学科教員、そして教学部門の一部の職員が必要に応じて個別的に対応していた。予算措置が必要な場合にはその都度機器備品を購入したり人件費(ノートテイカーに対する謝礼・アルバイト代)を執行していた。しかし徐々に支援を必要とする学生数が多くなり、多様な障害を持つ学生も増えたことから、全学的な組織としてアクセシビリティ支援室を設置し、組織的にきめ細やかな対応ができるように配慮している。しかし、当初予定していた専任スタッフは配置されていない。
支援を必要とする学生にとっては、バリアフリー化の推進・シームレスな支援体制の確立・障害学生の自己アピールの場の創出・障害学生の体験の場の創出・フラットな関係づくりのためのサポート体制の確立が重要であることを指摘し、これらについて全学的に取り組む必要性があることを主張した。
   共著   北星学園大学社会福祉学部北星論集   pp.125-151   2019/03