トヨムラ カズマ
  豊村 和真   社会福祉学部 福祉心理学科   教授(嘱託)
■ 標題
  Personal Spaceと関連する動作に関する基礎研究
■ 概要
  本研究の目的は、他者の接近にともなう行動を明らかにすることと、それらの行動とのPersonal Spaceの空間布置との関連を検討することにあった。他者の接近に対する行動は、自己の身体と他者とが接近した状況で多く生じていた。行動は、他者との距離を保ったり、他者との間に障壁を作ったりする役割を持つ防衛行動と、自己の内部に生じた不快感を解消するような機能を持つ非防衛行動とに分けられた。防衛行動は、他者と密接したときに多くみられ、他者との距離がある程度保たれた状態では非防衛行動が多く生じていた。Personal Spaceの空間布置は、直線的な勾配を持っていることが示された。つまり、他者との距離が短くなるにつれて、気詰まり感は強く感じられ、他者との自己の身体とが離れるにつれて徐々に気詰まり感は減少していた。クラスター分析によって、Personal Spaceの空間布置は二つのパターンに分けられた。このふたつのパターンが生じた原因は境界線の大きさと、非防衛行動の現れ方にあった。行動は、それ自体ではPersonal Spaceの空間布置を測定することはできないが、それぞれの行動の現れ方や種類によって適当な重みづけをすることができれば、Personal Spaceの測定法として有効となり得ることが示唆された。
(掲載部分)p25-p38
   単著   北星学園大学社会福祉学部北星論集   北星学園大学   第38号   pp.25-38   2001/03