オオシマ スミコ
  大島 寿美子   文学部 心理・応用コミュニケーション学科   教授
■ 標題
  【書評】がん医療におけるコミュニケーション・スキル
■ 概要
  『がん医療におけるコミュニケーション・スキル~悪い知らせをどう伝えるか』(内富庸介、藤森麻衣子著、医学書院)の書評。難治性のがんの診断や再発といった「悪い知らせ」を伝えるという、がん医療において最も神経を使う場面においてこの問題の解決に取り組み、具体的な工夫を丁寧に示していることを評価したうえで、これまで医師の人格や人間性にゆだねられてきた患者への対応を、学習により習得が可能な「コミュニケーション技術」とみなすという態度が本書の根底にあると分析した。同時に、本書で推奨されているコミュニケーションを実行するには「時間」や「気持ちの余裕」が必要であり、多忙を極める医療現場においては個人的努力だけでは解決できない問題も含まれている。今後は実行可能で効果のある現実的なコミュニケーションを患者とともに模索していくことが必要となることを指摘した。
   単著   看護学雑誌   医学書院   Vol.72, No.3   2008/03