タカノ ショウジ
  高野 照司   文学部 英文学科   教授
■ 標題
  A sociophonetic approach to variation in Japanese pitch realizations: Region, age, gender and stylistic parameters
■ 概要
  本論文では、日本の若い世代の話者を中心に全国的に広まっていると想定される発話ピッチの平坦化現象について、話者年齢、性別、母方言(札幌、新ひだか町、鹿児島市)などを変数とする社会音声学的観点から検証を試みた。また、韻律変異についての先行研究の多くが、コンテクストから切り離された読み上げ文を分析データとしてる方法論上の問題を背景として、本論文では、6コマ漫画によって描かれた物語を即興的に語るという自然発生的談話に近い発話データを分析することで、1)話者の母方言に関わりなく、若年層話者は老年層話者に比べ、一貫して急勾配の下降を伴う平坦なピッチで話すこと、2)韻律句の生成においても年齢差が見られ、若年層話者に特有の韻律句生成は、ピッチの平坦化を助長する要因となっていること、などを明らかにした。
   共著   Asia-Pacific Language Variation   John Benjamins   第3巻1号   pp.5-40   2017/07