ミノウチ ユタカ
  蓑内 豊   文学部 心理・応用コミュニケーション学科   教授
■ 標題
  情動を活用した心理的コンディショニングについて
■ 概要
  Hanin(1997)のIZOF理論に基づき,パフォーマンスに関連する情動状態をコントロールし,パフォーマンスの安定・向上を試みたものであり,そこから情動を利用した心理的コンディショニングの有効性について検討するものである。対象者は日本のトップレベルにある男子クロスカントリー選手であった。まず,前年度のシーズンのベストパフォーマンス時とワーストパフォーマンス時の情動状態の比較から,スポーツパフォーマンスに大きく影響する情動を特定した。さらに,それらの情動の先行要因について考え,その先行要因をコントロールすることで情動状態の安定化を図った。実際に試合で使用した結果,先行要因のコントロールは情動状態を安定させ,パフォーマンスの安定・向上につながることがわかった。このような結果,および,選手による内省から情動の先行要因をコントロールすることが,心身のコンディショニングにも役立つことが示唆された。
   単著   メンタルトレーニング・ジャーナル   日本スポーツメンタルトレーニング指導士会   pp.49-56   2011/07