ウルリケ・ネンシュティール
  ウルリケ・ネンシュティール   社会福祉学部 福祉計画学科   教授
■ 標題
  Widerstands-los in Japan?
〔邦題:日本には反対運動がないか?〕
■ 概要
  日本では、どんな条件があれば、反対運動が行なわれているかということを、高知市(高知県)から幌延町(北海道)まで数多くの環境問題をテーマにして社会調査によって調べた。調査方法とデータ分析に使用される様々理論の問題点を反省し、比較しながら各々のアプローチの長所や短所を論じた。また、本論文は理論的な部分と経験的な部分から成り立っており、欧米で展開された経験的調査方法や理論が日本に限定なしで当てはまるかどうかを理論的に論じると同時に、他方、具体的に三種類の調査方法が実行されている。その一つは、「参与観察」である。NGO等の集会に参加し、彼らの戦略や彼らの直面する問題を参与観察で調べた。別な場所では、「アンケート調査」によって、過去に行なわれた運動に関して住民の考え方や評価を調べた。そして--これは博士課程で行なわれた中心的な調査であったのだが--「オープンな」質問票を使いながら集中的なインタビュー調査を行なった。最初は、インタビュー相手をある基準に従って、地元の組織を通して選んでもらったが、その後、インタビュー相手によって他の人々を数多く紹介してもらったり、また、地元の社会である特定な役割を演じる人々を相手に(一部違う内容の)インタビューを行なった。インタビューの時間は1回30分から、(何回かに分けて)8時間まで色々と違いがあった。けれども、こちらが予定していた20分を超える場合には、改めて相手に確認した上でインタビューを続けた。インタビューの場所をも基本的に相手の希望にまかせた。このインタビューの場合には、多くの相手が気楽に遠慮なく話してくれたという意味で、筆者が外国人であることはかなり有利となった。
〔445p〕
   共著   博士論文   ボン大学大学院哲学研究科   1995/10