ジャン・マウン
  ジャン・マウン   短期大学部 英文学科   教授
■ 標題
  【調査報告】A Near-Death Stimulated Loss Of Self And Consciousness Therein 臨死体験を誘因とする自己の喪失と内なる意識
■ 概要
  頚部挫傷による脊椎の損傷で頚部以下が麻痺した状態で、夕暮れ時に人里離れた場所で凍死寸前に陥った時、筆者の精神状態は正常の状態とはかけ離れたものだった。意識は鮮明で、2時間以内に死亡するだろうと確信していた。その状況下で、「自己」もしくは(少なくとも筆者の場合には)常に意識を支配する「私という単一の状態」は一挙に崩れ、「私」は集合体となった。筆者の経験はまさに臨死体験であったが、典型的な臨死体験の範疇に収まるものではなかった。この不幸な体験は、ガッザニガの左脳解釈プログラム、およびミンスキーの思考組織理論を実証するものであった。すなわち左脳解釈プログラムは、我々の躁的とも言える達成指向状態を司るものであり、それが機能しない時には究極の精神の安寧がもたされる事が実証されたのである。
(掲載部分)P73-P79
   単著   北星学園女子短期大学紀要   北星学園女子短期大学   第38号   pp.73-79   2002/03