サハシ カツヒコ
  佐橋 克彦   社会福祉学部 福祉計画学科   教授
■ 標題
  『現代社会と福祉』
■ 概要
  社会福祉士養成新カリキュラム対応テキスト.
第1章「現代社会における福祉制度と福祉政策」では,わが国における福祉制度の概念と理念について,福祉政策の概念と理念について,福祉制度と福祉政策の関係について,福祉政策と政治の関係について,福祉政策の主体と多少について執筆した.
第4章「資源の概念」では,社会資源の概念を整理した上で,社会資源の現代的意味と背景を白澤政和のケースマネジメント論を用いて明らかにした.
第5章「福祉政策と社会問題」では,貧困論を出発点に現状のわが国における問題点を明らかにし,ワーキングプア問題や子どもの貧困問題,さらには虐待問題まで視野に入れて述べた.
第6章「福祉政策の論点」では,効率性/公平性の概念,必要/資源の関係,選別/普遍主義,自立/依存の関係といった概念上の問題を,さらにパターナリズム/自己決定,参加/エンパワメントといった実践場面で生じうる諸論点を提示した.また「福祉政策における政府の役割」ではわが国の社会保障制度審議会の勧告等の内容からわが国政府が果たしている福祉政策上の役割を明らかにしただけでなく,ティトマスの福祉の社会的分業論を用いて,供給主体としての役割があること,条件整備主体としての役割があること,について明らかにした.さらに政策手法としてのNPM(新公共管理),PPBS(企画-計画-予算化システム),EBPM(証拠に基づく政策形成)についても触れた.以上の流れも踏まえて「福祉政策の手法と政策決定過程と政策評価」ではわが国において特徴的な財源的政策手法や利用者負担のあり方について,さらに地方分権化と補助金政策の変化について明らかにした.また「福祉供給部門」の項では福祉ミックス論の限界に触れながら公的部門,非営利部門,営利部門の果たす役割について明らかにしただけでなく,わが国における福祉ミックスの進展度に関する現実具体的な変化を示した.
テキストという位置づけではあるものの,専門職として理解しておくべき事項はもちろん,社会福祉学を学ぶ者に要求される学問的水準がみたされるよう留意して展開,執筆した.
   共著   電気書院   2018/02