ニシダ ミツキヨ
  西田 充潔   社会福祉学部 福祉臨床学科   教授
■ 標題
  大学における発達障害のある学生への対応
-四年制大学の学生相談機関を対象とした全国調査を踏まえて-
■ 概要
  発達障害学生支援における学生相談機関の現状と担当者が抱えるニーズ、および大学の諸特性との関連について、全国の国公私立大学を対象に調査した。約4割の学生相談機関に発達障害の専門家が所属していたが、これらの大学では発達障害学生の来談者割合がより多く、学内外の専門家との連携や他学生による支援方法を活用している傾向がみられた。「発達障害学生」に対する学内教職員の意識が高い大学ほど、学内研修会等による啓発活動を学生相談機関の役割として認識していたが、講演会による一方向的な知識供与のみならず、日常的な連携・協働による理解の促進が必要であると考えられた。発達障害学生本人による障害認識への支援を含む具体的対応の困難さが担当者の持つ課題であった。それゆえ各大学の学生相談機関に、個別的カウンセリングと関係者のコーディネートとを、発達障害に関する専門的知見に基づき展開しうるカウンセラーの配置が求められる。
(掲載部分)p435-p462
   共著   東北大学大学院教育学研究科研究年報   pp.435-462   2010/12