ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  初期宇野浩二における〈方言〉使用をめぐって-〈方言〉語りと「行為遂行性」-(後)
■ 概要
  〈方言〉を地の語りに活用した初期宇野浩二の作品群が、過去の出来事をありのままに表象する装いをとる「中立的」な語りの成立機構を露呈するという文学史的価値をもつことを明らかにした。そのために、①地の語りが〈方言〉となったが故の、地の語りと会話文との文体的落差の接近、及び話者の立場性の顕著な際立ちと、②一つの作品の語りの中で、一度構築された対象の像が更に更新されるという内容面での傾向が、③相互作用的に、過去の物語内容に対する語り手の恣意的な介入を顕在化するという事態を論じた。
(掲載部分)p54-p64
   単著   国語国文研究   北海道大学国語国文学会   第126号   pp.54-64   2004/03