ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  〈連載小説〉としての宇野浩二〝苦の世界〟-〝語りつつある時間〟と〈告白〉-
■ 概要
  表題作の初出連載過程が、近代小説の物語内容は、それを語りはじめた時点での語り手の暫定的な認識に規定されながら、それ以降の視点の導入により更新される可能性を担保し続けるという、自然主義小説以降潜在化した機制を発掘し縦横に活用する試みであった旨を明らかにした。そのために、①一人称の語りが促す、語る行為そのものに伴う時間経過の前景化と、②連載期間中に新聞や雑誌で報道された作家情報を、語る「私」における過去へのスタンスの変化や、作中人物としての「私」のイメージの増殖へと活用する語りの試みを論じた。
(掲載部分)p45-p57
   単著   日本文学   日本文学協会   第53巻第11号   pp.45-57   2004/11