ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  日本近代文学における〈方言〉使用の類型学(タイポロジー)-近代小説の語りの形式面との関わりから-〈再録〉
■ 概要
  近代小説における〈方言〉使用の類型分類を、語りの諸水準を基準にして行った。その過程で、①鉤括弧付きの会話文に用いられた〈方言〉は、「中立的」な地の語りの文体との対照から、相対的に「野蛮」なものとされてしまうという基本的な機構と、②間接話法的な会話処理や内話文での〈方言〉使用は、そのような「野蛮化」を地の語りの水準との区別を曖昧にすることから相対化し得ること、及び③〈方言〉が地の語りに採用された場合には、近代小説の「中立性」を装う語りに内在する差別性を批判的に露呈する契機となることを明らかにした。
   単著   日本語学論説資料   論説資料保存会   第43号 第4分冊   pp.137-152   2008/10