ミヤザキ ヤスシ
  宮崎 靖士   社会福祉学部 共通部門   教授
■ 標題
  太宰治における方言の問題に関する基礎的検討
■ 概要
  太宰治が小説の言葉を紡ぎ出す過程に、津軽弁と近代小説の制度的な文体との葛藤の介在が想定できる旨を論じた。そのために、①階級意識の屈折を伴った太宰における津軽弁への愛憎と、②『おしゃれ童子』『服装に就いて』の「私」が、都会への意識から服装と言葉をともに都会風に装い変える点に注目し、③『思ひ出』『雀こ』『津軽』等の津軽に取材した作品群に共通する、津軽弁を、その口説き調の再現は回避しながら、種々の処理を施した上で作中に取り込むという錯綜した指向を明らかにした。
   単著   日本近代文学会北海道支部会報   日本近代文学会北海道支部   第3号   pp.1-35   2000/05