クリヤマ タカシ
  栗山 隆   社会福祉学部 福祉臨床学科   教授
■ 標題
  スクール(学校)ソーシャルワーカーと家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)の協働
‐「溶融する家族」と生きる子どもを支えるために‐
■ 概要
  本稿は、スクール(学校)ソーシャルワーカーと児童養護施設に配置される家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)の専門職性の違いを理解した上で、両者の協働のあり方について明らかにすることを目的とする。そこで、両者を規定する「通知」等を踏まえ、児童養護施設で生活しながらも「溶融する家族」と生きる子どもの支援事例を提示し、ソーシャルワーカーとして行う応用法の提示を試みた。その結果、現行の社会的養護・スクールソーシャルワーク体制の充実に向けた具体策を検討することは、ソーシャルワーク専門職としてのアイデンティティと思考の方法を共有することであり、そのためには、科学的「証拠」に基づく援助・支援の方法論の構築、個々の子どもや家族の課題を的確に把握し、それを根拠に援助・支援の展開を企図する際に必要な面接技法やアセスメント手法、ケアや教育の実施体制の確立を図ること、実践に対する「説明責任」の準備体制を整えること、各システムに関する管理責任の明確化とスーパービジョン体制の組織化を図ること、等であり、その基底には専門職として「共感する他者」であることの自覚が必要と考えられる。
   単著   北星論集(北星学園大学文学部)   北星学園大学   第53巻第1号(通巻第62号)   pp.49-62   2015/09